雪の戸隠スノーシュー・ハイキング 高田幸夫 記
大寒波が到来して日本列島が凍えている。日本海側は久しぶりに大雪となった。雪
は白魔としておそれられることも多いが、2~3 月頃の天気の良い日の雪景色は大好
きである。
私のスノーシュ
私と雪との付き合いは長い。新潟に転勤していた頃、小さな子供を連れて毎週のよ
うにゲレンデへ行った。本格的にスキーを始めたのもその頃であった。中学生ぐらい
の子供しかいないスキースクールに入って教えてもらった。転勤で大阪に戻るころに
なると、ウインターフェスティバルでは松明を持って滑走できるくらいになった。しかし
近頃は足の疲れから長くは滑れなくなった。
そこで、数年前から始めたのがスノーシュー・ハイキングである。スノーシュー・ハイ
クは何のテクニックも要しない。一般のハイキングと同じである。異なるのはスキーと
同じ服装をしてスノーシュー履いて歩くことである。スノーシューは西洋式”かんじき”
とも呼ばれ新雪の上でもそんなに沈むこともなく歩くことができる。最近のものはどん
な靴にでも容易に脱着できる。
今年こそスノーシュ
スノーシューを履いて白銀の世界を楽しむのが最高である。雪山を遠くに眺めながら
森林の中を歩く。森といっても枯れ葉も落ちた樹木の立ち並ぶ森は視界は広い。森の
動物たちにも出会える時もある。疲れてきたら雪の上に大の字になって仰向けになっ
て寝そべる。雪の上に座っておにぎりを頬張るのもたまらない。
毎年のように家内と共にスノーシュー・ハイクに出かけている。昨年はコロナ禍の中
で行けなかったが、今年こそ行ってみたい。コロナ禍がピークアウトして go-toが再開
された2~3月頃が最適である。
スノーシュで遊ぶ時の注意ポイントを 3 つ挙げておこう
① 靴は履きなれたものにする
② 金具でしっかり固定する
③ 試しに歩いてみる
一昨年の3月に戸隠高原で一泊二日のスノーシュー・ハイキングを楽しんだ。晴天
に恵まれてたっぷり楽しんだ。その映像を4分間の動画にまとめたので見て頂きたい。
初日は2時間ぐらいのスノーシューを楽しんだ後は夕食後、ホテルの冬の星空ツア
ーを楽しんだ。「星空観賞」の講演の後、冬の夜空をみに外へ出た。高原の夜は寒い
が空は透き通っており星が眩く輝いていた。
翌日は朝起きると新雪が積もっており、外に出ると雪景色の黒姫山が高く目の前に
そびえていた。バスで戸隠神社奥社入口まで行き、スノーシューを履いて歩き始めた。
往復4時間の雪の上のハイキングである。凍り付いた鏡池の上から見る戸隠五山
は素晴らしかった。今でも目にくっきりと焼き付いている。
帰りに食べた戸隠蕎麦もおいしかった。